ジャマイカにおけるナショナルGISの構築（要約）

http://ggim.un.org/docs/meetings/Forum2011/CRP24-Jamaica.pdf から一般公開されている、ジャマイカからのカントリーレポートの要約。

担当組織は、ジャマイカ（面積12,000km2、人口280万人）の首都キングストン市（人口72万人）にある住宅環境水省の国家空間データ管理課。

新しい国家空間計画のために200を超えるレイヤが特定され、土地局、森林局、水資源局などがデータ保持・整備のプレイヤーとして挙げられる。

13点からなるGPS固定観測点ネットワーク gFIX.net が2010年に確立された。リアルタイム・後処理の両方で cm 精度の測位サービスを提供している。地籍測量のコスト削減に貢献している。

地理空間情報へのアクセスを促進するための戦略について。主要な課題は、政府内でのデータ共有及び内部価格設定。また、海外からのジャマイカ地理空間情報の要求にこたえるべく GeoDSAC (Geospatial
Data Sharing and Advisory Council) を立ち上げた。一方で、海外には出さない地理空間情報も特定した。

メタデータ作成の文化は根付いていない。

データアクセスの機構として、"Government of Jamaica Web Map"と官民共同の"iMAP Jamaica" (土地局)が挙げられている。iMAP Jamaica では、筆、道路中心線、IKONOS画像のほか25万分の1地形図の地物のほとんどが表示される。

ESRIからの100万ドルの援助により2002年からGIS in Schools Education Programme (GISSEP)が実施されている。

省庁をまたいだGISボランティアのチームであるNational
Emergency Response GIS Team (NERGIST)もある。