TileStacheの6スクリプトの役割
TileStacheに付属する6スクリプトの役割について、ヘルプメッセージを見て整理する。TileStacheはもともとサーバサイドコンポーネントとして設計されているようなのですが、私はコマンドラインツールとして使いたくて、そのような使い方をするための方法を検討しているところ。
6スクリプトは
Pythonで書かれた次の6つのスクリプトのこと。TileStache/scripts at master · migurski/TileStache · GitHub でホストされている。
- tilestache-clean.py
- tilestache-compose.py
- tilestache-list.py
- tilestache-render.py
- tilestache-seed.py
- tilestache-server.py
基本思想
基本的に、JSONで書かれた設定ファイルに従ってソフトウェアが動作するモデルになっている。データソースの場所や方式についても、設定ファイルに記載するようになっている。
tilestache-clean.py
TileStache設定の中の1レイヤをクリアする。
tilestache-compose.py
地図画像を生成する(ように見える。)
tilestache-list.py
地理的範囲に含まれるXYZタイルのリストを標準出力する。ちなみにBBOXの形式はsouth west north eastであり、緯度・経度の順番で指定することになる。「tilestache-list.py -b 35 135 36 136 10」といった形で使う。10はズームレベルを指している。
日本のへそから1度ずつの矩形範囲に含まれるタイルの個数
tilestache-list.py を使って算出(例:tilestache-list.py -b 35 135 36 136 18 | wc -l)してみると次の通り。
z | 個数 |
12 | 180 |
13 | 667 |
14 | 2622 |
15 | 10936 |
16 | 40992 |
17 | 163520 |
18 | 652455 |
四分木なので当然ながら、4倍則で増加する。
tilestache-render.py
設定ファイル、レイヤ名、ファイル名(例えば、12/656/1582.png)を指定すると、画像を出力するようだ。tilestache-list.py の出力を xargs を使って tilestache-render.py に食わせるといった使い方ができそうだ。
tilestache-seed.py
レイヤを画像として出力(pre-filled cache をセット)するようだ。タイルセットを作成することが目的なら、これを使うことになるだろう。
tilestache-server.py
設定ファイルを指定して、サーバを立ち上げる。例えばseedがserverの起動を必要とするのか等は、ちょっとわからない。
The next action
tilestache-seedでタイルセットを作ることを作業目的として設定した上で、まずは「設定ファイル」の文法を確認しなければならないだろう。それについては、おそらく TileStache API が重要になってくるだろう。